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2022.11.4 CEOブログ

信州の名工! フェリスクレール 宮下料理長

フェリスクレールの宮下隆雄料理長が、産業に顕著な功績のあった卓越技能者「信州の名工」として知事表彰されました。県内13人の一人として11月1日、長野市で表彰式。料理長は同時に(一社)全国技能士連合会による「全技連マイスター」にも認定され、翌2日には東京で認定証授与式。一昨年の厚生労働大臣賞受賞に続き、日本料理について卓越した技能と実務経験、優れた活動実績、後進の指導育成と技能の伝承を認められての仲間からの推薦があってのこと。地方で活躍する職人として最高の誉れ。ともに働く仲間として光栄です。誠におめでとうございます!

料理長の毎日は「ただ料理あるのみ」。日々のこだわりを総観すれば…

【ヒト】という観点からは、料理を生業とする職人として、食の場を司る施主、もてなされる客人、提供する配膳人、店舗の経営者、営業マン、調理場を支える同僚や調理補助スタッフ、食材をもたらしてくれる業者、農漁業に携わる食材生産者、更には衛生管理を担う保健所などの行政マンなど様々な関係者のあるべき姿や課題まで思いやってくれています。

次に【モノ】という観点からは、食を司る環境としての厨房の衛生はもちろん、その空間全体がいい空気を醸し出せるよう気遣って、朝は誰よりも早く厨房に入り、若手が働きやすいように環境を整え、整理整頓を心がけられるようにしてくれています。

また【カネ】という観点からは、その時季に適った食材を余すところなく活用して技の付加価値を載せ、食する人が支払う金額以上の驚きや感動、そして満足感を演出する。その一方、緻密な計算が体に染みついているのか、経済の変動に対して柔軟に適応する原価計算で経営者を助けてもくれる。そして、日本の文化ばかりでなく、自分とは異なる分野の人の価値観も否定することなくどん欲に学んでゆく文化の香り高き国の宝です。

周囲がデジタル化する中、人間としての肉体と五感を人生に活かす「職人」の働く場は狭くなる一方ですけれど、そうであるからこそ今後の社会において「希少性」と、「一人が社会に及ぼす影響」はますます大きなものになってくるのではないでしょうか。

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